いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



ANGEL+DIVE CODEX〈2〉NIGHTMARE (一迅社文庫)

ANGEL+DIVE CODEX 2. NIGHTMARE」十文字青一迅社文庫
ANGEL + DIVE CODEX〈2〉NIGHTMARE (一迅社文庫)

ターゲット・山王丸莉子を保護するため、残山高校へ潜入する、すずと輝虎。しかし、最近の莉子はなぜか登校していなかった。山王丸家を監視することにした二人だが、莉子は一向に姿を見せない。莉子は高校での人間関係と、もう一つの悩みを抱えていた。莉子の身体に表れた“異変” ――異能の力に目覚めた彼女は、すでにアドバンスしていたのだった――。奇才・十文字青が放つ渾身の物語『ANGEL+DIVE CODEX』シリーズ第2弾!


2004年編の第2弾。
事件そのものは前回の縮小版のようで盛り上がりに欠けたが、事件を通して見えてくる各キャラの過去や思惑と、まだまだ増える新キャラたちに、役者と舞台が徐々に整ってきたという感じ。
今回は大人になってからは隠されてきた夏彦と工藤の現状や目的がだいぶ分ってきたり、夏彦の壊れっぷりに引いたりと、夏彦&工藤目線の話が多かったのが嬉しいところ。
それに加えて待ちに待ったあの二人の登場。こうやって過去の話との繋がりが見えてくると否応なしに盛り上がってくる。まあ今回は残念ながら盛り上がってきたところで終わりなのだけど。
なにかと次へ向けて楽しみが増えた一冊だった。