いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ほうかご百物語6」峰守ひろかず(電撃文庫)

ほうかご百物語〈6〉 (電撃文庫)
ほうかご百物語 6 (電撃文庫 み 12-6)

新しい学年に進級した僕たち美術部は、目下新入部員を募集中。そんなとき、美術室に金髪ぽわぽわ天然美人のニコが現れる。彼女は自分を画家だと名乗り、僕のことを弟子にしたいと言い出した!
世界的に有名な画家ニコからのスカウトに喜ぶ僕だったけど、ニコを慕う新入生フィルと弟子の座をかけて勝負することになってしまう。しかも、イタチさんはなぜかフィルのことを気にかけている様子で……!?
ピュア可愛いイタチさんと僕の放課後不思議物語第6弾! えっ、天才画家のスカウトかイタチさんとの放課後か、選ばなきゃいけないの!?


もうベッタベタですな。しかもどちらかというとイタチさんが。
真一の恥ずかしい行動もなんだかんだで全部受け入れちゃってるし。でもその今まではダメと言ってきたものまで、恥ずかしがりながら受け入れる姿がメチャクチャ可愛い。
でもそれ以上に第四話から第五話前半までの真一悩みモードの時のイタチさんが格別。
性格上なかなか自分の想いは外に出してくれないしあまり物事に執着のないイタチさんだけに、この時の態度や言葉に見える彼女の“我”が真一への想いを感じさせてくれて、なんだか嬉しくなる。
中でも

「でもね真一。あたしくらい、心配させていいんだよ」

の一言と嬉し涙は効いた。うん、あれは反則だ。
そんなこんなでイタチさんから随所に真一大好きオーラが出てて大いに中てられた。ごちそうさま。
もう一人忘れちゃいけないのが新井輝嬢。
こっちは100%恋する乙女モード。公だと平気なのに私だと全然なのが彼女らしくていいし、普段からは考えられないどもりっぷりが可愛くて仕方が無い。
そんな新井さんだけど、今回のいやーな伏線が。この作品で重い展開にはならないだろうけど、新井さんには悪いが完全に怒った奈良山ってのも見てみたい気がする。・・・といいつつ、前巻の伏線はほとんど回収されなかった気がするから、これも次はスルーのような気もしてきたw
後は内容とはちょっとずれるけど、鱗さんの軌道修正能力の高さに驚いた。おかげで今回は話の流れがスムーズ。
ボケ役とツッコミ役が多く脱線or停滞が多いこのシリーズにおいて、彼女のせっかちな性格は貴重かも。まあ戦闘中でも脱線する会話は話が重くなりすぎない長所だとも思うけど。
とにかくイタチさんも新井さんも可愛くて非常に満足な一冊でありました。



〜とあるハンターの戯言〜
この大剣は恥ずかしいwww
カプコンさん実装お願いします! デンゲキチケットで作れるようにしましょうよ!
この大剣が出るなら頑張って大剣の練習するw
えー、ちなみにそれ9文字じゃなくて8文字ですよw