いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「キノの旅 XIII ―the Beautiful World―」時雨沢恵一(電撃文庫)

キノの旅〈13〉the Beautiful World (電撃文庫)
キノの旅 13―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-30)

「何だ?」キノが『フルート』を構えてスコープを覗いて、今いる丘の上から地平線を見下ろします。しばらくして、ようやくそれが何か分かりました。大量の土煙を生み出していたのは、大地を埋め尽くすような大型動物の大群でした。大きく太い体と頑丈そうな四肢を持つ、鈍い灰色をした草食動物です。「この辺に住むサイの一種、だね。水が欲しくて集団で移動中なんだよ」エルメスが言いました。灰色のサイの群は、何千頭、または何万頭いるのか分かりませんが、濁流のような密集度と勢いで大地を進んできます。その進む先には──「あ……」『フルート』を向けたキノが、声を漏らしました。(「この世界の話・b」)他全11話収録。


さすが時雨沢先生! 見据えている未来の桁が違う! そこに痺r(ry


いつも通りのキノ。
なので各話毎一言


「嫌いな国」
安全圏にいるからこそってか。
書きもしないのに批評だけする人種(私含む)が“嫌い”と邪推してしまった。


「凄い国」
周りに流されない職人気質な人もいると思うけどなー。


「生きている人達の話」
逆にあなた方が死ぬところが想像できません。


「この世界の話・b」
キノの一言で「おまえがなー」オチが予想されたが果たして。


「昔の話」
今回はやけに罪滅ぼしが目に付く。
この話ではさらっと嘘をつくキノが一番酷い人ということでw


「家族の国」
“離族”なんて素晴らしい制度なんだ! すぐにでも我が国に取り入れよう! と、割と真剣に思った。


「違法な国」
やっぱりこの問題には一言物申したい作家先生は沢山いるんだろうなぁ。


「旅人の国」
シズの口からキノの話が出たことに驚いた。


「必要な国」
必要だから他人に押し付ける、、、なんだそりゃ。今回一番腹立たしい話。


「この世界の話・a」
やっぱりかー。でも無駄にはなってないからいい・・・のか?


スペシャル収録「いろいろな話」
「輝いてる国」が一番ワロタ。モロ韓国じゃねーかw


あとがき
いつになく真面目なあとがき。
でも時雨沢先生のあとがきなので、どこまで信用していいものなのか分かりません!w