いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「メグとセロンV ラリー・ヘップバーンの罠」時雨沢恵一(電撃文庫)

メグとセロン〈5〉ラリー・ヘップバーンの罠 (電撃文庫 し 8-31)
メグとセロン〈5〉ラリー・ヘップバーンの罠 (電撃文庫 し 8-31)

女子人気大、実は奥手のセロン。正義感あふれる天然系メグ。熱血漢金髪のラリー。長身メガネサバサバ女子ナタリア。美形長髪ちょっと皮肉屋ニック。情報力抜群、新聞部部長ジェニー。
超お金持ちの子息・美男美女が集まり、学園内でも話題の中心である新聞部メンバー6人。学園地下の不審人物騒動や、探し物の依頼、新聞部合宿中の殺人事件などなど、なぜか必ず騒動に巻き込まれてばかりのメンバー──。今回はなんと!あのラリーにラブレターが!? これはまたひと騒動の予感……。恋あり、友情あり、ミステリーあり、のドキドキハラハラワクワクドタバタ学園物語、第5巻!


ラリーは男の中の男だぜ(´;ω;`)ブワッ というお話。
思わず飲みに連れて行って愚痴を聞いてあげたくなる切ない活躍ぶり。あ、どこかおっさん臭いけどまだ未成年かw
それにしても、サブタイトルでメグとセロンの距離をなんとかして縮めるために、ラリーが一計を案じる話なのかと勝手に想像していたら、まんまラリーがメインとは。これはビックリ。
まあ、驚いたところはそこだけだけど。一章のつぶやきで五割、とある先輩の存在が明らかになった時点で十割、先が読めてしまう仕様ですので。先生、さすがにヒントが露骨過ぎです。人の恋路は大好きで読んでいて楽しいけど、ここまで予定調和だと、もう少しハラハラドキドキが欲しくなる。
あと本編と関係ないところで、最後の方にあるリリアとセロンの会話が良かった。やっぱメグだけじゃなくセロンも天然だ。リリアはこの先、セロンの恋の成就に一役買って本編に絡んできてくれないかな? 
とりあえず次こそは萌え主人公セロンにもっと出番を!