いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「桐野くんには彼女がいない?!」川口士(一迅社文庫)

桐野くんには彼女がいない!? (一迅社文庫 か 3-3)
桐野くんには彼女がいない!? (一迅社文庫) (一迅社文庫 か 3-3)

18までに童貞捨てないと死ぬって、それなんてエロゲ?!
数奇な運命に翻弄される桐野くんの切実な悩み。
それは彼女がいないことでした……orz
星図詠のリーナ』の川口士が贈る超変化球ラブコメついに登場★


う〜ん、微妙。
前半は日常もので後半は主人公の異能を使った悪霊退治。そこにアニメやラノベなどのオタネタをふんだんに散りばめて出来たのがこの作品。
前半と後半の乖離具合も気になるけど、せっかく詰め込んだネタの数々が生きていないばかりか、流れや雰囲気の邪魔になっているのが気になった。
こういうオタネタ満載でやるにはキャラの性格、というより作者の作風が真面目すぎるんだと思う。ネタ自体は面白くないわけではないけど、思わずプッと吹きだすような雰囲気はない。
ベタ惚れ幼馴染みとハーフ転校生のキャラは悪くなかっただけに(構図はベタだけどw)、日常系で通すか、主人公の異能一択で現代ファンタジーにしてくれれば、普通に楽しめたのと思うのだが・・・