いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「銀の河のガーディアン」三浦良(富士見ファンタジア文庫)

銀の河のガーディアン (富士見ファンタジア文庫)
銀の河のガーディアン (富士見ファンタジア文庫)

「戦場で軽々しく話しかけてくるなっ! 魔力の無駄!」
独断で出撃した新人セーヤを追って宙に出たラリエナは、いきなり頭の中に話しかけられ、ブチ切れた。
「わたしはあんたと違ってほいほい魔力を使えないのっ!」
“わかった。じゃあ、僕が一方的にする”
あっさり言われ、少女は頭を抱える。こいつ、頑固だ……!
――銀河を統べる魔術王国。その皇帝直属の少女ラリエナは辺境惑星出身の天才新人セーヤとコンビを組むことに。超マイペースな言動に慣れる間もなく遭遇したのは、帝国を揺るがす大事件で!?
希代(予定)の魔術師コンビ、銀河を駆け、帝国を護る!


王道の宇宙が舞台のロボットアクション。攻撃(防御)方法が魔力なのがちょっと変化球か。
本筋は無気力少年セーヤと、空回り少女ラリエナのボーイミーツガールなのだが・・・
太ったおっさんが一番輝いていた件。
ある作戦が始まり、カン艦長が敵の作戦の真意に気付くまでの約40ページがめちゃくちゃ面白い。まさに戦略知略が交差する駆け引き重視の戦闘を得意とする作者の本領発揮。
後は1巻ということもあり、舞台の説明とキャラ紹介という面が大きかったので、今のところ可もなく不可もなくといったところ。
続刊があるなら少年少女の戦いも、戦略性重視の緊張感のある戦闘シーンを期待したい。