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「空色パンデミック Short Stories」本田誠(ファミ通文庫)

空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)
空色パンデミック Short Stories (ファミ通文庫)

(1)結衣、お下げ髪の純真文系少女になりきりロマンス編「空をあおげば」(2)結衣、再び発作を起こしロボットアニメのヒロインになりきりツンデレ編「閉じた世界の片隅で、私に響くほしのおと」(3)結衣、三度発作を起こし最強女エージェントになりきりバトル編「そして伝説は引き継がれる」(4)メアリー、自ら薬で幼児化して景にロ●コン疑惑発生のリベンジ編「バッド・メディスン」──"空想病"をめぐる悲しくも可笑しい日常のドタバタ悲喜劇集。


初の短編集。
最近FB onlineに掲載される短編は読まないことにしているので全て初見。
文庫化した時に楽しみが半減するんだもの。それにほぼ全て文庫化するし。


長編はコミカルからシリアスへ移行していくのがパターンなのに対し、短編は景が結衣の空想病に深くはまる前に終わるので終始コミカルで楽しい。こんな使い分けも出来るのか、便利だな空想病。
それにこの短編では、結衣の世界が複雑になればなるほど設定の説明が長くなるという弱点をパロディネタでカバー。おかげで設定を読んでいるだけでも面白い。かなりの有名作品をパロっているので、それほどオタクネタに明るくない人でも問題なく楽しめるそう。その分妙なハラハラ感があるがw
長編の感動と共にやってくる大きな恥ずかしさもいいけど、短編の小刻みにくる恥ずかしさもなかなか良かった。




以下各話毎一言


空をあおげば
元ネタ:耳を○ませば
結衣vs晴の構図にニヤニヤが止まらない。
晴のことだからからかってるだけなんだろうけど、長編三冊終わった後だと、どうもそれ以上の意味に感じてしまう。



閉じた世界の片隅で、私に響くほしのおと
元ネタ:エ○ァンゲリオン
流石にこの話は説明が多すぎたかなと。・・・元ネタをそんなに好きじゃないせいかな。
景の数々の恥ずかしい姿は面白かった(ドS 
森崎は一点集中型のディープなタイプのオタクだったのか。



そして伝説は引き継がれる
元ネタ:メタルギアなんとか
こんなオチかーwww 道路封鎖の時からちょっとシリアスになりかけただけに盛大にずっこけた。
しかし2話目といいこれといい森崎頑張りすぎ。



バッド・メディス
内容:メアリー再来(元ネタなし)
メアリーのそれは演技な気がしてならないのは私だけか?w
それはそうと、何故晴に本物を飲ませてくれなかったんだメアリーorz