いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ぷれいぶっ!3」高遠豹介(電撃文庫)

ぷれいぶっ!3 (電撃文庫)
ぷれいぶっ!3 (電撃文庫)

クリスマス・イブ──それはおバカな勇者であろうとも特別な1日なわけで。
 12月に入り、ワクワクドキドキが抑えられずにいた雪村統吾。彼は今年こそ“らぶらぶ”なクリスマスを過ごそうと、笑顔が魅力的な可愛い女の子・夏森朱音をクリスマスデートに誘う計画を立てる。
 しかし、そんな気持ちをよそに、統吾が過去に救った別世界「アーチバール」から、倒したはずの魔王が統吾と同じクラスへ転校してきてしまい……!?
 果たして、統吾の「クリスマスらぶらぶ計画」は一体どうなっちゃうの!?


まさか両方やるとは。その発想はなかった・・・リア充共は爆発すればいいと思うよっ!w
これまではバカコメの色が強かった「ぷれいぶっ!」が、今回はラブ増量で真っ当なラブコメに。
メイン二人の統吾の空回りと、二人でいると読んでいるだけでまったり和めるほのぼのカップルぶりも良かったが、個人では断トツで可愛かったのは瑞希。ツンし始めたと思ったらもうデレ期の予兆が! あの場面に立ち会っているタクシーの運ちゃんが羨ましい。
逆に少々不憫だったのが新キャラの眞緒。それぞれに相手が決まっているから仕方ない面もあるんだが、引っ掻き回す役にもトラブルメーカーにもなってなかった。ここまで影の薄い新キャラって(^^;
他にも、おバカで軽快な会話はもちろん健在(窓開けネタは定番になったのねw)で、統吾の勇者の資質とそれに引っ張られる朱音と明道、何かとフォローに回る瑞希の優しさが見えるシリアスシーンも良く、今回も面白かった。
このシリーズの読んでいて単純に楽しいと思える雰囲気が大好き。
ただ、最後の一文が打ち切りエンドにしか見えないのが非常に不安。求む続刊!