いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「デート・ア・ライブ 十香デッドエンド」橘公司(富士見ファンタジア文庫)

デート・ア・ライブ 十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)
デート・ア・ライブ  十香デッドエンド (富士見ファンタジア文庫)

四月一〇日。昨日で春休みが終わり、今日から学校と言う朝。可愛い妹に起こされ、五河士道は今日もいつも通りの日常が始まると思っていた。精霊と呼ばれる少女と出会うまでは――。
突然の衝撃波とともに、跡形もなく、無くなった街並み。クレーターになった街の一角の、中心にその少女はいた。
「――おまえも、私を殺しに来たんだろう?」
世界を殺す災厄、正体不明の怪物と、世界から否定される少女を止める方法は二つ。殲滅か、対話。軍服に身を包んだ妹・琴里は士道に言う。「というわけでデートして、精霊をデレさせなさい!」「は、はあ……ッ!?」
新世代ボーイ・ミーツ・ガール、登場!!


セカイ系ボーイミーツガール。
というと切ない物語が想像されるが、そこはカルマの作者、思いっきりラブコメだった。しかもコメディ重視。
ただ、カルマに比べると大人しくて一本調子に感じる。特に主人公・士道“で”遊んでいるだけのコメディが微妙。
初めのうちは突如ドSに変身した妹や、中身が酷い(誉め言葉)ギャルゲ特訓など笑えるところも多かったのだけど、、段々と無責任な言動が鼻につきだし、本番辺りになるとただ鬱陶しいだけの状態に。〈フラクシナス〉のクルー達は揃って馬に蹴られればいいと思う。
また、精霊をデレさせるのがメインのはずなのに、デレるのがめっちゃ早かったり、精霊の知識レベルが曖昧で主人公との会話で違和感を覚えたりと、恋愛の方も少々拍子抜け。
それでも読みやすいのは確かで、多くの謎の残したままだし、十香vs折紙の構図になったこれからがラブコメの本番だと思うので、次を読んでから継続するか止めるか決めようかなと。
次巻予告を読む限り次は幼女とキスするのか。チャレンジャーだなあw