いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「俺の妹がこんなに可愛いわけがない (8)」伏見つかさ(電撃文庫)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈8〉 (電撃文庫)

「私と付き合ってください」
新たな局面を迎えた恋愛模様。そして──
「きょうちゃん。────おこるよ?」
「貴様等、そこに並んで正座しろ!」
「恋人ができたそうですね、お兄さん」
俺の全方位土下座外交が幕を開けた。
幼馴染みに三年ぶりのマジギレ予告をされたり、あやせに火あぶりにされかけたり──「五更日向です。──こっちは末っ子の珠希」新たな登場人物も加わって高校生活最後の夏休みは毎日が大騒動だ。
そんなある日、黒猫が『運命の記述』と題された予言書を見せてきて……?
予言書に秘められた少女の“願い”とは!? 兄妹の関係にも、一大転機が訪れる、人気シリーズ第8弾!


出だしと締めが麻奈美ですよ、みなさん! これは麻奈美回といっても過言ではない(←大法螺
しかし、この落ち着きはまるで「きょうちゃんが帰ってくるところは自分のところしかない」といった正妻の余裕が感じられますな。あ、思い込みですかそうですか。



黒猫の告白の続きから。
予想通り付き合うことになった訳ですが・・・なんなの?この初々しさ。
双方手探りな感じと京介の浮かれ具合が、読んでいるこっちがこっぱずかしくなるレベル。そしてこの黒猫の可愛らしさは、いくら麻奈美派でも抗い難い破壊力。
面白かったのは京介と御鏡や黒猫の妹など周りの人との会話。浮かれ京介に対する、素だったり同様のハイテンションだったりする受け答えがどれも笑える。


さて前回、いき過ぎた感情が見え隠れした桐乃さんは、
予想よりは大人しいところに落ち着いたかな。
それでもリアルに妹がいる身からするとこの兄妹像にはもの凄い違和感がある。兄妹(姉弟)が彼氏彼女を作るのにそんなに思い入れがあるものかなあ? 自分の物差しだけで物事を判断するのはどうかと思うけど、恐らくどこの兄妹に聞いても、大抵「兄妹は兄妹」と答えると思うんだが。
綺麗に終わってるけど、あとがきを読む限り続きがあるようで。この先何するのかね?