いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「生徒会の木陰 碧陽学園生徒会黙示録5」葵せきな(富士見ファンタジア文庫)

生徒会の木陰 碧陽学園生徒会黙示録5
生徒会の木陰 碧陽学園生徒会黙示録5

私立碧陽学園生徒会――そこは、美少女メンバー四人が集う楽園だが、その楽園を支える、日陰者たちの存在がいることを忘れてはならない。「黙示録」だからこそ!という甘い言葉に誘われ、登場するも表紙を飾ることは出来ない、陰の存在。
誰だって物語の主人公になれるはず! そんな淡い希望と、儚い願いを胸に、いつ来るとも分からない、その日に向けてアピールを続ける悲しい彼らに、ついにスポットが当たる時が来た。主人公、杉崎鍵のクラスメイトでありながらも、脇役というポディションから抜け出せなかった彼……ではなく、彼女に。これは何かのフラグか。
急速に動き出す2年B組の恋愛模様にも、目が離せないっ。


俺得が全くない・・・だと?
番外編だから知弦さんの可愛い姿は半分諦めていたけど、2−Bの一員である深夏のも無いなんて。ギャグ小説40%、萌え小説60%くらいの割合で読んでいるので、楽しみを6割カットされたようなもの。
それに深夏と鍵が脇役に徹した2−Bの関連の話は、残念ながら楽しめるところが無い。特に興味のない宇宙姉弟をメインにされても「ふーん」としか思わないし、中目黒にいたっては狙い過ぎでうざい。
唯一面白かったのが、真冬のクラス・1−Cの話。
ハイレベルかつハイスペックな変態たちの集いは笑いどころ満載。特に中二くさい二つ名は一々無駄にクオリティが高い。おまけで真冬の心温まるエピソードも読めたし。
一部は良かったが、全体的にみるとシリーズで一番面白くなかった。やっぱこのシリーズは生徒会室で駄弁ってこそだわ。