いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「のうりん」白鳥士郎(GA文庫)

のうりん (GA文庫)
のうりん (GA文庫)

県立田茂農林高校――通称『のうりん』。そこは、農業に青春をかけた少年少女の集う、人類最後の楽え「牛が逃げたぞおおおぉぉぉぉ!!」
うるさい! あらすじくらい静かに言わせてよ!! あー、おほん。ぼくの名前は畑耕作。ここ『のうりん』に通う、ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル草壁ゆかたん……!?
方言幼馴染、メガネ美少年、ラブリー小動物、巨乳少女! 妄想系女教師! パンツ! 足フェチ! そして、謎の転校生……ここには青春の全てがあるッ!!
奇才・白鳥士郎が送る農業学園ラブコメディー! 今、収穫の秋!!


え? 真面目に取材してこれなの?
こ れ は ひ ど い(もちろん誉め言葉
純粋にバカ。あまりにもバカバカしくて笑える。
一応、農業校らしい専門用語や知識は出てくるのだけど、その中で繰り広げられる会話や行動は、下ネタ、パロディ盛り沢山のバカ会話と若さゆえの暴走ばかり(一人若くもないのに暴走している人もいるがw)。逆に下地がしっかりしている分、やっていることのバカさが浮き彫りになっているような気も。
ラストだけはいい話風・・・いや、最後だけ綺麗にまとめてもダメだから。それまでの悪行でマイナスに振り切ってますからw
ブコメとしては、
ヒロイン・林檎vs幼馴染み・農(みのり)の構図が分かりやすく、基本無愛想少女の林檎の微デレが可愛い。ただ、林檎が農に対抗意識を燃やすほど耕作に好意を持ってる理由が分からないのが、スッキリしないところ。
ここが分かってくればもっと盛り上がって、ニヤニヤ出来るはず。
それでもバカ小説としては十二分の面白さだった。