いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「きゅーきゅーキュート!14」野島けんじ(MF文庫J)

きゅーきゅーキュート! 14 (MF文庫J)
きゅーきゅーキュート! 14 (MF文庫 J の 2-24)

魔界に幽閉されたキュートを助け出した理刀たち。彼らの前に立ちはだかったのは、王家直属の騎士団だった。毒舌丸もやられ、逃げることも叶わない絶体絶命の理刀たちに、最後の一撃が振り下ろされる。しかしその時、助けに入ったのは、一度は王家の命に従ったはずのフォンターナ家のお姉さまたちだった!! なんとか逃げ伸びた理刀たちは、お姉さまたちと共に、王家からキュートを守り抜くことを決意する。二人の運命、フォンターナ家の絆、そして人間界と魔界の関係はいかに!? 最終章も波乱の展開!! 大人気異種間恋愛ファンタジー、堂々完結の14弾!!


14巻も続いてこんな終わり方なのか。
確かに話としてはまとまってるし、ゴールまで辿り着いている。実直な理刀たちらしいエピソードもちゃんとある。
でも、終わらせるために淡々と戦闘をこなしているシーンばかりで、驚くほどラブコメ要素がない。
エピローグ前に二人のシーンがあったスイートはまだマシで、黒媛も巴もこの巻通じてまともに会話すらない。かといってキュートに突っ走っているわけでもなく、短い二人きりのシーンでは甘さのない普通の会話があるだけ。
エピローグも、百香視点で5年後のみんなの今が語られているだけで、ニヤニヤ出来るところなどまるでなし。
これはない。主人公とヒロインたちの絡みがほとんどないラブコメの最終巻なんてありえない。
物足りないとかいうレベルじゃない。今までラブコメとして読んできたのに、最後に裏切られた気分。
非常にスッキリしないので、SSの続きか後日談求む。