いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた」風見周(電撃文庫)

嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた (電撃文庫)
嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた (電撃文庫)

寂れた地元商店街を救うため、大村秋馬は日々フードファイトに挑んでいた。
そこにある日、小さいころに引っ越していった幼馴染みの来海が帰ってくる。その胸には、幼いころ交わした「秋馬のお嫁さんになる」約束があった。
しかし、夢いっぱいで帰ってきた彼女の目の前に現れたのは、変わり果ててしまった秋馬! どうにか秋馬を自分の理想に近づけようとする来海だったが、動画サイト中毒の残念美少女にダイエット知識満載な謎のクラス委員長、才色兼備なぽっちゃり好きお嬢さままで絡んできて……暴走しがちな奮闘の行方は!?
前人未到! 読めば痩せる(かも?)なダイエットラブコメの登場ですっ!


ダイエットラブコメという珍しいジャンルだというので読んでみたけど、こりゃラブコメはおまけだな。
「神林憐先生による真面目なダイエット講座。今ならおまけでラブコメが付きます」てな感じ。
その憐がなかなかいいキャラ。無愛想のようで優しく、部室で授業のようにダイエットの説明する先生然とした姿と、恋愛や微エロへの過剰反応という子供っぽい姿のギャップが良い。
ただ、他のキャラが弱いか。
引っ込み思案の琴音は次回からのラブコメ要員(たぶん)だとしても、幼馴染みは典型的なツンデレなだけで他に魅力を感じないし、二戸に至ってはうざいだけで完全に要らない子。二戸のポディションは男の親友キャラの方がバランスとれたような。
ま、とりあえずラブコメは次からでしょう。
そこまでダイエットに乗り気じゃない主人公はこの先すぐに折れそうな気がするけど、それを幼馴染みとの関係でどうにかしていくのが、このシリーズの醍醐味なのかな?