いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「悪魔と小悪魔」大坂翠(メディアワークス文庫)

悪魔と小悪魔 (メディアワークス文庫)
悪魔と小悪魔 (メディアワークス文庫)

人間の願いごとを叶え、その見返りに魂を手に入れる悪魔たち。その中でも、さまざまな手練手管で人間社会を堕落させてきたバルサザーは、若手ながらも地獄きってのヤリ手として広く知られていた。
 ある日、人間に召喚され地上にやってきた彼が出会ったのは、恐ろしいほど悪知恵の働く一人の美少女だった。至高の輝きを放つ「彼女の魂」を狙うバルサザーだが、思い通りにいかず、身悶えする日々を送るはめになるのだった――。
 お互いを出し抜こうとする、イケメン悪魔と小悪魔美少女の奇妙な同居生活を描く、マジカル・ホームコメディ!?


少女と悪魔の頭を使った駆け引きが読めるのかと思って開いたら、中身がカオスなビックリ箱みたいなものが出てきた。
絵もないのこんな表現はおかしいのかもしれないが、目がちかちかする本。特に後半は突然舞台に上がったり南極?に行ったりと、前触れもなく背景がコロコロ変わるので、魔法と分かっていても何が何だか。まあ、やりたいことを勢いでやってるだけなんだろうけど。
とりあえず言えることは、主人公のバルサザーを筆頭に出てくる悪魔は頭がよくない。よって展開されているのは、小娘の掌の上で踊らされる滑稽な悪魔の姿。(=帯は嘘。キレ者(笑)だし、最後に笑うのは初めから決まっている)
この作品を楽しむには、全部で13ある章を一話一話の短編集として読むのが正解かと。一つの物語として全体の内容を把握しようとすると、頭に?をいっぱい浮かべることになるだろう……私の様にw