いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「前門の巫女さん(勝ち気)、後門の守護霊さま(役立たず)」清水文化(HJ文庫)

前門の巫女さん(勝ち気)、後門の守護霊さま(役立たず) (HJ文庫)
前門の巫女さん(勝ち気)、後門の守護霊さま(役立たず) (HJ文庫 し 2-3-1)

物の怪や神霊が怪現象を巻き起こす世界。高校生にして見習い神父の天殿忠治と、その同級生にして巫女の加宮夏希は、共に除霊協会に在籍し、退魔士として活躍していた。ライバルであり相棒でもある2人は、忠治の守護霊(?)と言い張るネコの精霊スズネ、除霊協会の地区長で物理学者の仁崎と共に、街で起こったある神霊事件に挑むことになるが……。


普通。
悪くはないが、らしさがない。
除霊に来てるはずなのに霊と和やかに会話しているところなんかのゆる〜い感じはらしさが出ていて良かったのだけど、清水先生といえば薀蓄じゃないですか。それがごっそり無いと非常に味気ない。
一応説明中毒な人は居ても、おっさんキャラな上にすぐ止められて活躍なしではねえ。いっそのこと仁崎(おっさんキャラ)が主役で霊を科学的に対処する話の方が興味をひかれたかも。間違いなく万人受けしないけどw
キャラクターもこれと言って大きな特徴がない。
夏希(巫女)はそこそこ可愛いがテンプレツンデレの域を出ず、スズネ(守護霊)は仕事の邪魔しかしないので、うざいだけでキャラの魅力を全く感じない。折角の猫耳が・・・。
最後に出てきたミシロ様は中身と外見のギャップがナイスなキャラだったのだが、如何せん出番が少ない。
次は仁崎が暴走するとかいきなり薀蓄が大増量されるとか、いい意味で脱線してくれれば読みたいと思うけど、このままノーマル路線だったら切りかな。



正直なところ、
大震災でボツになった方を読みたかった。地学ネタ満載だったんだろうなあ。