いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「俺ミーツリトルデビル!2 恋と人魚と露天風呂」峰守ひろかず(電撃文庫)

俺ミーツリトルデビル!〈2〉恋と人魚と露天風呂 (電撃文庫 み 12-12)
俺ミーツリトルデビル!〈2〉恋と人魚と露天風呂 (電撃文庫 み 12-12)

美人陰陽師・鈴女(すずめ)&新米夢魔の芽亜(めあ)と共に、人魚伝説のある村に向かった巧馬(たくま)。女子と温泉♪と浮かれるが、その村では祓魔師行方不明事件が起きていた。
解決の糸口を探し調査する彼らの前に、祓魔師に追われる少女・湧(ゆう)が現れる。彼女は。村に隠された『遺産』の守り番の末裔だという。祓魔師たちは遺産を狙って村に集まっていたのだ。
行動を共にすることになった湧と巧馬たち。祓魔師たちが襲い来る中。湧は芽亜に妄想を吸われて紳士状態になった巧馬にときめいてしまったようで――!?
お仕事だけど、楽しみはやっぱり恋と温泉!? 半熟悪魔×妄想少年の、甘美系ラブコメ第2弾!


新キャラ大増量の2巻。
冒頭から1名+α追加で開始早々前作と同じようなわいわいがやがや状態になったと思ったら、その後もさらに数名加入。前作のあとがきでキャラが多くて大変とか言ってた気が(^^; 何はともあれ次からはもっと騒がしく楽しくなりそう。
そんなことより今回の見どころは、2回目にして早くも訪れた芽亜さんのデレ期ですよ。
最初から最後まで控えめで可愛いヤキモチのオンパレード。1巻ではそれほど魅力を感じなかったヒロインが一気に可愛く見えた。そうか、主人公の性格はこのヤキモチを引き出すためのものだったのか、納得。
そして相変わらずコントな会話も面白くラブコメとしては安心のクオリティ。
ただ、バトルシーンが多かったのがマイナス。
バトルになると全てをキャラの口で説明させようとする作者の悪い癖が。しかも時々脱線してコントが始まるのもちょっと。シリアスになりすぎないのは良い点だとは思うのだけど、戦闘が間延びして間抜けな上に、メリハリがなくてグダグダ感が漂う。
そんなわけで、ヒロインに萌えつつ、長所も短所も『ほうかご百物語』から変わってないなと感じる2巻だった。
次は水着でプールで新ヒロイン……まだ増えるの!?