いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「星刻の竜騎士 VI」瑞智士記(MF文庫J)

星刻の竜騎士(6) (MF文庫J)
星刻の竜騎士? (MF文庫J)

シルヴィアによる、アッシュへの想いの告白――そしてキス。そのことが許せないエーコは、ナヴィーのもとで特訓に励んでいた。「竜族の間では、一夫多妻制が普通だったの」「そんなの不潔だわ!」一方で、エーコとシルヴィアふたりの間にはさまれて胃の痛い日々を送るアッシュ。そんな中、学院の創立五百周年祭の準備に向けて、レベッカたち生徒会メンバーが里帰りから戻ってくる。だが、生徒会副会長にしてシェブロン王国の貴族・オスカーがエーコのことを狙っているらしく、学院内で私闘を挑んできて……!? 美少女ドラゴンが歴史を刻む本格ファンタジー、新章の第六弾!


触手がない・・・だと!?
まあそれはいいとしてw、新章のスタートはストーリーもラブコメとしてもやや低調。
ストーリーは一区切りついたばかりとあって、これといった目新しい伏線がなく広がりが見えないのでワクワク感がなく、ラブコメとしては強引なイベントが多くてノリきれない。全く必然性を感じない猫耳や女装を出すなら、無理やり触手を出した方がこの作品としてはまだ自然だったような。まあMFらしいと言ってしまえばそれまでだけど。
それに輪をかけて面白くなくしているのは新キャラ・オスカー。
人に迷惑ばかりかけて、それを何とも思わない身勝手な人間。こういうタイプのキャラは読んでいて不愉快なだけなので苦手。完全に敵なら何とも思わないのに、生徒会役員だから性質が悪い。
アッシュもアッシュだ。今回は流されてるばかりで、断るのも嫌がるのも口だけで行動が伴っていないことに違和感を感じる。そもそも何故オスカーの言葉を真に受けるんだろう? 人間性が残念な上に継承順位最下位だって言ってるのに。
唯一の見どころはレベッカ
これまで一歩引いたところから見ていた彼女の本格参戦。強くて出来る女性が見せる女の子の部分がなかなか。ただ、彼女にはそんなに思い入れがないのよね……。
次はこれの続きか。そのムカつくのさっさと倒して先に進んでください、アッシュさん。