いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その7」葉村哲(MF文庫J)

おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その7 (MF文庫J)
おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その7 (MF文庫J)

「ゲームオーバーだ、一乃」冷たい宣告を受けた一乃はついに、宗司との最終決戦に挑む。その方法は――「この、ブルマで!」ブルマ乃さん、三度あらわる! 鈍感キャラから脱してちょっと様子がおかしい紳士宗司を悩殺すべく、紺色ブルマ×黒ニーハイで総攻撃を仕掛けるが!?小さくなってしまったキリカ(ロリカさん)と大きく成長してしまったけど貧乳なリリス(デカリス)は、身体的特徴を駆使して宗司とのデートの約束を取り付け、それぞれ動物園と水族館に出かけることに。ほか、妹が新妻とかマイクロミニメイドとか手錠とか。加速する新感覚イチャラブコメディ第七巻!


なにこの空気。まさかフィルに同意して同情する日が来ようとは。
宗司の色ボケ化によるベタベタラブラブでやたらに甘い。但し非情にわざとらしい。人工甘味料のような自然じゃない甘さとスッキリしない後味。良くも悪くも前の巻の衝撃のラストを引きずらないのがこの作品の特徴だったのに、思いっきり悪い方に引きずってるんですが。
しかも、ツッコミ役の宗司がボケに回ったことで、テンポが悪くgdgd感がどうしよもない。
マンネリ化は免れたかもしれないけど、従来あった軽快さや面白さを消したらダメだと思うんだが。それに恥ずかしがる女の子達も度が過ぎると興醒めというのもよく分かった。
そんな中、200頁過ぎてからかわいい一乃さんを堪能できたのが唯一の救い。一乃だけデートイベントがなくてヤキモキしていたところに、観覧車+自宅のダブルパンチはなかなかの破壊力だった。
大好きなシリーズなのだが、今回は「これはない」と思った。