いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「この部室は帰宅しない部が占拠しました。4」おかざき登(MF文庫J)

この部室は帰宅しない部が占拠しました。4 (MF文庫J)
この部室は帰宅しない部が占拠しました。4 (MF文庫J)

人畜無害なただのシスコン・柊木夕也(高校生)。彼はある晩、学校で生活している2人の美少女・桜江ゆすら、木滝恋子と出会い、『帰宅しない部』を設立する。敵対しているはずの生徒会長・秋月琴音と生徒会とのイザコザを解決したお人好しな夕也たちが、根城にしている部室に戻るとそこには一通の手紙が。それはどうやら恋子へのラブレターらしい。色恋沙汰に会話が華やぐ面々。しかし、この手紙が帰宅しない部の仲を引き裂くこととなる。「あたし、帰宅しない部を辞めます」恋子、帰宅しない部を脱退――!? 部室で同居な学園ラブコメディ第四弾開室!! 「説得はあたしが引き受けます」(by御子神更紗)「……変態さん、頼む」(by桜江ゆすら) 


表紙誰?と思ったら新キャラですか。恋子が表紙にならないことをネタにし始めたから最後までなさそうだな。不憫な子だ。
でも、ストーリーの方は丸々一冊恋子メイン。
陰陽師を名乗りライバル宣言してきた新キャラ・沙月の登場で、焦って追い詰められた恋子がとった行動とは?……って、まああらすじに書いてあるんだけどw
恋子の夕也との思い出と想いがわかる少し切ないお話で、狼なゆすらはもちろん他の女の子も恋のライバルよりも仲間として恋子に接する姿がハートフル。夕也の活躍とようやくちょっとだけわがままが言えた恋子が見れる結末もいい感じ。
恋子は初めの一人&幼馴染みでありながらツッコミ役兼みんなの暴走防止の安全弁のような損な立ち回りだったので、これを機にもっと夕也に絡めるようになるといいんだけど。……次には元のポディションに戻ってそうな気も(^^;
2,3巻と中途半端な感じが続いていたので、起承転結がしっかりしていた今回は面白かった。唯一残念だったのは、夕也のお料理コーナーがなかったことか。
引きから察するに次はゆすら恋に目覚める? とりあえず表紙は左京or双子とみた。