いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「それがるうるの支配魔術 Game4:ロックドルーム・ゴッデス」土屋つかさ(スニーカー文庫)

それがるうるの支配魔術 Game4:ロックドルーム・ゴッデス (角川スニーカー文庫)
それがるうるの支配魔術  Game4:ロックドルーム・ゴッデス (角川スニーカー文庫)

夏休みに入り、欧文研のメンバーは合宿と称してタマキの田舎に遊びに行くことに。そこで彼らを出迎えたのは、妙な色気と雰囲気を持つインナミさん。なんと彼女は天候を操る“神様”として村で崇められていたのだ。しかも村祭りの儀式で、タマキはインナミさんと二人きりで一晩を共にすることになってしまう。さらに、激怒するるうるたちを尻目に始まった儀式で不可思議な盗難事件まで発生し――!? 欧文研は夏合宿も非常識だらけ!!


夏合宿編。
合宿にかこつけてタマキの実家に突撃する欧文研メンバー。土地の神様と交流したり祭に参加したりと大忙し。
そう今回は魔術もゲームも置いといてタマキの思い出と神様の話。なんだけど……その神様・インナミ様がぶっ飛んでた。
若者たちをからかって遊んだり、ひょんなことから乗り移ってしまった小春の身体で好き勝手やってたり。ノリが完全に酔っ払いで開けっぴろげでエロい。いいぞもっとやれ。
そんなインナミ様のキャラが濃すぎてるうると御剣が空気だったけど、タマキはしっかり主人公だった。
実家に戻ったことで明らかになるタマキの過去と迫られる決断。過去ともるうるとも向き合う勇気を持ったタマキにしっかりとした成長が見られた。
ただ小言を一つ。タマキは気を失い過ぎ。あの犯人に殴られたぐらいで気を失ってちゃダメだろ。
謎解き要素がなかったのは残念だったけど「マル」の秘密と主人公の成長、シリーズとしては大きな前進があって良かった。それにはしゃぐエロ神様のいいキャラで楽しかったし。