いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「アクセル・ワールド11 ―超硬の狼―」川原礫(電撃文庫)

アクセル・ワールド〈11〉超硬の狼 (電撃文庫)
アクセル・ワールド 11 (電撃文庫 か 16-20)

ブレイン・バースト内を暗躍する謎の組織≪加速研究会≫。その総本山≪東京ミッドタウン・タワー≫の頂に鎮座する、≪大天使メタトロン≫。完全無敵の神獣(レジェンド)級エネミーによって守護されている≪加速研究会≫を打倒するため、七王会議が開かれた。
 そこで導き出された秘策とは、シルバー・クロウの新アビリティ≪理論鏡面≫獲得作戦だった。
 メタトロンの放つ絶対即死極太レーザーにも耐えるアビリティを習得する命を受けたクロウだが、≪心意技≫がイマジネーションによって生み出されるのに対して、≪アビリティ≫は行動をトリガーに発現する。そのため、今までのハルユキの強いイメージだけでは、≪理論鏡面≫アビリティは習得できない。
 いっこうに糸口が見えないハルユキに対し、≪アーダー・メイデン≫こと四埜宮謡が哀しい過去を語り始め──。


可愛い黒雪姫分が足りない!
最近黒雪姫分が補給できるのが2巻に1巻ペースになってきているような。
変わって萌え要素を振りまいてくれたのが日下部さん家の綸ちゃん。1シーンのみの登場でもこの存在感。強い娘の多いこのシリーズでの儚さは他の作品以上のステータス。文化祭が楽しみでしょうがない。


さて、本題の方はというと《災禍の鎧》問題が無事解決し、次なる問題は≪加速研究会≫。彼らの本拠地を守護する≪大天使メタトロン≫討伐のためにシルバー・クロウにある指令が。という話だったはずなんだけど、、、新キャラ登場であっさり脱線。
目的に向かって進もうとすると、横から新たな問題が入ってくるのはもはや定番だなあ。最終目的地に向かうのには必要な試練なのはわかってるんだけど「回り道好きね」と思わずにはいられない。
敗北からの成長というスポ根的展開や、格闘ゲームの要素をがっつり取り込んだリベンジマッチで燃えたりと基本的には面白いんだけど、相変わらず進まないのがネックだなと。また「つづく」だし。
次は覚醒した新キャラとの決着……よりも文化祭の修羅場に期待!(ぉぃ