いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「神さまのいない日曜日 VII」入江君人(富士見ファンタジア文庫)

神さまのいない日曜日VII (富士見ファンタジア文庫)
神さまのいない日曜日VII (富士見ファンタジア文庫)

アイやディーたちの活躍により封印都市(オスティア)は復活を果たす。けれど、アリスの断罪に失敗した魔女旅団――マダムは暴走、鉄虫に襲われた封印都市は、戦火に包まれる。アリスは、封印都市を救う為、“我が儘”になったマダムに抵抗する為に、その力を解放する。
「――俺が止める」
その異能で。全てを燃やし尽くす。一方、アリスと共に戦うと決めたアイは、一度は手放した墓守のシャベルを、再びその手にとる。大切なものを、誰かを。もう一度、守りたいから。
「アリスさん――私と一緒に、生きてください」
世界の終わりを守る少女と少年の、果てしない夢の行方は――!?


裁判の次は都市を挙げての異形のものとの戦争か。相変わらず何が起こるか分からないシリーズで(^^;
ダイダラボッチのようなものが暴れまわって都市を飲み込みながら破壊していく図を想像してたんだが、大きく外れてはいないと思う……多分。
まあそんなことよりアイちゃんですよ。
良かった、元気だ。前巻は凹みに凹んでいたアイが調子を取り戻していてホッと一安心。まだちょっと空元気な感は否めないけど、彼女が元気でないと作品全体の雰囲気がどんよりするからね。
でも今回、その主役より目立っていたのはスカー。
ユリーとの新婚さんのようなやり取りにほのぼのさせられたり、恋話は興味津々で聞く女の子な面を見せてみたり、母の強さを見せつけたりと大活躍。純粋な墓守(人ではないもの)だった彼女がこんなにも感情を獲得してたんだなあと感慨も一入。
そんなこんなで封印都市編は終了(多分)、次巻の東京編へ続く。……東京!??