いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「魔弾の王と戦姫4」川口士(MF文庫J)

魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉4 (MF文庫J)
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉4 (MF文庫 J か 11-4)

ムオジネル軍、襲来す! エレンとリムの不在、疲れきった兵、自軍の十倍の敵兵。様々な困難を抱えながら、ティグルは“銀の流星軍”を率いムオジネル軍に挑む。圧倒的な戦力差に窮地に陥るティグルだったが、そこに意外な人物が現れ……? 一方ジスタートに帰還したエレンは、病床の親友サーシャとの再会もつかの間、“雷渦の閃姫”エリザヴェータとの戦いに臨む。「一度だけ機会をやる。いますぐ這いつくばり、レグニーツァの民に許しを請え」「お断りしますわ」「ならば――くたばれ」 交錯する想い。巻き起こる戦火。そして、明かされる驚愕の事実とは――。大ヒット美少女戦記ファンタジー、第4弾。いま、“英雄”は産声を上げる。


ティグルとエレンが一旦離れてそれぞれの戦いに赴く4巻。
内乱乗じて侵攻してきたムオジネル軍二万と、ティグル率いる混成軍二千。オープニングからがっつり戦記ものとはなんという俺得。
前半はその圧倒的不利の状況を打開していくティグルの戦術と弓の技能にしびれ、後半はティグルの活躍と人柄に感化された貴族や騎士の助太刀に熱くなる。
そして、まさかの人物の助太刀も。これはティグル争奪戦に本格参戦の予感? ごめん、もう表立っては出てこないんじゃないかと思ってたw
それにしても次巻のメインになるであろうあの子といい、ティグルの裸目撃率とフラグ立て能力は凄いなw
一方のエレンは戦姫vs戦姫のファンタジー戦闘。
こちらは派手ながらあっさりだったが、ブリューヌ二大貴族の動きが見えたり、戦姫がパワーアップする方法が匂わされたりと張られた伏線が興味深い。伏線と言えば、表紙なのに全く活躍のない初登場の戦姫・サーシャの存在と、テナルディエにつく魔術師の発言の数々も気になるところ。
ティグルと軍vs軍がメインで今回も面白かった。
次はこちらから仕掛ける番か。二大貴族の内、テナルディエと違って描写が少なく(今回0)何を考えているか分からないガヌルン相手というのが怖いね。