騎士団のみならず都市にまだ残っていた市民たちからも結婚を祝福されるセシリーとルーク。その宴の片隅に佇む聖剣アリアは困惑していた。たとえ聖剣と呼ばれようとも"凶器"であることにかわりない自分に対して、親しげに声をかけてくる者たち。彼らは“魔剣の”アリアや銘無しと一体どんな関係だったのだろうか……？ 一方、帝政列集国は移住を始めた都市市民たちを見逃し、非を負わずに総力を注げる“都市が兵士のみとなる”時を待っていた――。そして――決戦の刻!! 騎士の運命と剣の使命が研ぎ澄まされる最新巻！
短めの本編＋短編二編
国と人間の未来をかけた戦いがついに始ま……らなかった。
帝政列集国は動き始めたものの、肝心のヴァルバニルに動きなし。焦らすねぇ。
話は自身の銘は分からずアイデンティティも確立できずに力が発揮できない聖剣アリアの苦悩がメイン。あと新婚さんのイチャイチャ成分少々。
アリアには同情を禁じ得ない。
知らない名前で呼ばれ、正反対の価値観と過度な期待を押し付けられている状況、アリアのような特殊な出生でなくても惑って停滞するって。そういう意味ではアリア（仮）の苦悩より周りの焦りの方が濃く見えた話だったかと。
新婚さんは……はいはいご馳走様。死亡フラグが立たない程度に勝手にやっててくださいｗ 死亡フラグというえば盛大に立てていった人が一人いたな。彼は次巻、生き残れるだろうか。
次こそ最終決戦。あとがきで爆発予告がされていてさらに楽しみ。
短編集は穴埋めですね、わかります。
古すぎて逆に新鮮。ルークがセシリーに対して素っ気なかったり、アリアのあのノリだったり。
少女王とシャーロット、君たちは昭和の男の子か！ｗ
