いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「花×華 (6)」岩田洋季(電撃文庫)

花×華(6) (電撃文庫)
花×華(6) (電撃文庫 い 5-30)

“ふたりとも愛して、同じようにいちゃいちゃすればいいじゃないですか?”
新入生のすみれから投げられた爆弾発言により、花×華のアピール合戦は超加速。女の子の魅力=色気を押し出して花に迫らせようとする芹菜と、華さまの上品さ=可憐さで最高の女の子を証明しようとする朱美。さらに二股推奨派の知佳。そんな部員たちの思惑を抱えたまま遊園地で三人デートをすることになった夕は、デートの最中、皆のそれぞれの想いを知っていく。答えを出すと約束した夕も、揺れる気持ちを隠せない。そんな折、三人の関係を崩す事件が舞い降りて──。
“だぶるはな”で贈る学園青春ラブコメ、撮影6回目っ!


外野うるせー!
確かに5巻で1年生たちの出番が少なくて不憫だとは思ったけどさ、これなら消えててくれた方がマシだ。約二名が他人の恋路にギャーギャー口を出しすぎ。折角の遊園地イベントも他の萌え要素も全然素直に楽しめない。あまりにうざ過ぎて、その後に出てきたあの葉菜子さんがいい人に感じるレベル。
そんな中で、自分の考えをしっかり持って答えを出そうとする夕の真摯な姿が良かった。基本流されるままの少年だと思っていたので、ここにきて夕株急上昇ですよ。
そしてそれは華さまも花も一緒で、確かに感じる変化の気配に切なさを感じつつも、三人とも楽しい今に浸ることなく前に進もうとしている姿がまさに青春で愛おしい。
次かその次で終わりかな。選べずに終わる可能性が減ったので、華さまが選ばれることを祈るのみ。