いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「カンピオーネ! XIII 南洋の姫神」丈月城(スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 13 南洋の姫神 (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
カンピオーネ! 13 南洋の姫神 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

英国の魔王・アレクの元に二人の美女が訪れていた。
白き姫・アリスとサルデーニャの魔女・ルクレチアが、ある疑問を神殺しにぶつけると、彼はそれには答えず、なぜか曖昧な態度をとり続けていた。
一方、日本の魔王・護堂は東日本の媛巫女が集まる大祓に、祐理や恵那と共に参加していた。
当然、注目を一身に浴びていた護堂たちにもたらされた甘粕からの依頼が、魔王一行に意外な展開を与える!
南の島で祐理と二人きりになってしまった護堂だったが!?


予告通りに正月休みで南国バカンス編。
……の前に関東でひと暴れ。
暴れる神に迎え撃つ護堂=壊れる名所や大型施設。前回大人しかったのを取り戻すかのように、前哨戦でいきなり“らしさ”が見えて後半への期待はうなぎ登り。
そして南国へ。
なんだこれは。まるで祐理との新婚旅行じゃないですか。その前にあった温泉や水着を完全におまけにする新妻っぷりに顔のニヤけが抑えられない。
でも真骨頂はまつろわぬ神戦。
戦闘では庇護される祐理ならではの頑張りとサポートが健気で可愛いのなんのって。武器を持って戦う他の三人ではこれは出来ないな。倍増されたキスシーンにまさかの○宣言で、お腹一杯胸一杯「正妻」に相応しい活躍だった。
そのまつろわぬ神戦は、奇襲をかけられたり権能を奪われたりと初めて搦め手を使ってくる相手に護堂が大苦戦。大技の力押しというのはいつも通りでも、味方が敵になる展開と大きな逆転要素が加わって盛り上がりは申し分なし。
祐理は可愛いし、派手な戦闘シーンはてんこ盛り。キスは二倍で、そして祐理が可愛い(大事なことなので(ryと大満足な一冊。カンピオーネ!はこうでないと。