「このゲームはクリア不可能なのよ。どこでどんなふうに死のうと、早いか……遅いかだけの、違い……」
茅場晶彦によるデスゲームが開始されて一ヶ月。この超難度のVRMMO内で犠牲になったプレイヤーは二千人にも及んだ。
≪第一層フロアボス攻略会議≫当日。自身の強化のみを行うと決めて、≪ソロ≫として戦うキリトは、会議場に向かう中途で、最前線では珍しい女性プレイヤーと出会う。強力なモンスター相手にレイピア一本で戦い続ける彼女は、あたかも夜空を切り裂く≪流星≫のようで──。
キリトが≪黒の剣士≫と呼ばれる契機となったエピソード『星なき夜のアリア』、さらに≪第二層フロアボス≫攻略戦にまつわる、とある少年鍛冶職人の悲哀を描く『儚き剣のロンド』他全三編を収録！
まだ仲良くないとはいえ隣に本妻・アスナがいる状態ではいくらキリト大先生でもフラグの立てようがあるまい。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
それが二人が別行動だったほんのちょっとの間、ページ数にしたら全体の１／２０にも満たない間に立ててしまうとは。流石はキリト大先生や。やっぱマジパネェっす。
と、そんなキリトの悪癖は置いといて、新シリーズ・プログレッシブはアインクラッドを第一層から攻略していくというもの。５００ページ超の大ボリュームの１巻は当然第一層から。本編１巻とは若干の矛盾があるようだが、細かいことは気にしない方向で。
第一層：星なき夜のアリア
キリトさん、あんたまだ中学生なのに背負い過ぎだよ。
アスナさんは自暴自棄になった後の行動が男らしすぎだよ。
キリトは初めての無双の爽快感よりその後の悲壮感がしんどい。でもそれ以上にアスナのいい方向への心情変化にグッとくる話だった。
あとは、原作２巻では姿のない悪役、アニメではネタキャラのキバオウが、自分なりの考えと最低限の礼儀もある人物だったことにビックリ。これが利己的で卑怯な手を使う汚い男になってしまった経緯が気になるところ。
第二層：儚き剣のロンド
前半はキリトとアスナの犯行手口捜査がメインなので圏内事件に似た感じ。後半はボス攻略。
前半はアスナの下着の山をかき分けるキリトの図しか記憶にない（マテ まあそれだけボス戦に迫力も緊張感もあって面白かったってことだけど。
もうＰｏＨが出てくるのか。そういえば団長は何層で出てくるのかな？ あとはちゃっかり３つもＬＡ持ってったキリトには何がドロップしたのかが気になる。
次は第三層から。
既知というアドバンテージがなくなる第十層ボスからのキリトの活躍が見物だが、予告通りのペースだと何年後になるんだろうか(^^；
