いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「不完全神性機関イリス3 ―三大世界の反逆者―」細音啓(富士見ファンタジア文庫)

不完全神性機関イリス3 三大世界の反逆者 (富士見ファンタジア文庫)
不完全神性機関イリス3  三大世界の反逆者 (富士見ファンタジア文庫)

人類による幽幻種への生存闘争。その旗頭を決める覇権戦争の帝国代表に選ばれたのは、宝条軍学校に通う貧乏学生の俺・凪だった。もちろん、俺個人の力が評価されたわけではなく、うちのダ家政婦(メイド)にして帝国の切り札イリスとコンビでの選出だ。
覇権戦争の舞台・凱旋都市エンジュで、俺はイリスの製作者であるヨミ先輩と再開する。ヨミ先輩とチビ聖女・紗砂、そして武宮唐那国のツァリが、覇権戦争そっちのけで進めていた企み“エデン・プロジェクト”。計画に誘われる俺とイリスだが、
「幽幻種の反応を観測。敵個体数一五〇〇から二〇〇〇」
答えを決める間もなく、幽幻種の襲撃が始まり――。


シィ表紙きた! まあ、ストーリーでは居ても居なくても特に影響のない立ち位置だけどね!(´;ω;`)



中身の方は
ツェリさんTUEEEEEEEE!!!
反則的な能力を持ったメンバーの中でも頭一つ抜けた強さだったとは。しかも沁力でも魔でもないとか、完全にジョーカーだな。おまけでにサービスシーン要員もきっちりこなす無双ぶり。
それにしてもイリス、サラときてツェリ。このシリーズは『氷結結界のエデン』のジョーカー的キャラの紹介エピソードの色が強いよね。
全体としてはちょいと微妙。
状況がどんどんシリアスに振れていくので、コミカルに無理が出てきた様な気がしてならない。
序盤の夏休みのコミカルは楽しめたのだけど、覇権戦争の舞台に来てからは、凪のシリアスさとクラスメイトの軽さのギャップについていけなかった。但し、どんな時でも全くブレないイリスはなんでか許せてしまう不思議。アホの子かわいいよアホの子。
最後は急展開なところで終わって後2巻宣言か。エデンで示されたゴールに行くには1巻に2回ずつくらい急展開がありそうだ。もう流石にコミカルにするのは無茶な気がするが、どんな雰囲気になるかな?