いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」聴猫芝居(電撃文庫)

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫)
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫)

ネトゲの女キャラに告白! →残念! ネカマでした☆ そんな黒歴史を秘めた少年・英騎はある日、ネトゲ内で女キャラに告白された。まさか黒歴史の再来!? と思いきや、相手であるアコ=玉置亜子は本物の美少女で、しかも、リアルとネトゲの区別が付いてない……だと……!?「おはようルシアン!」ってや、やめて! ハズイから名前(キャラ名)で呼ぶな! 人前でもキャラ名を連呼し、ネトゲの旦那にべったべた。あまりに残念で危険な彼女を「更正」させるために、英騎はギルドの仲間たち(※ただし美少女)と動き出して――残念で楽しい日常≒ネトゲライフが始まる!


「あなたの街の都市伝鬼!」の作者の新刊はMMOブコメ。男:女=1:3というネットゲームではまずありえない男女比だがそこはラノベですのでw
前作同様会話のテンポが良く、またネットスラングなどのネタも満載で(ログインゲームの件が一番笑った)、ネトゲあるあるなコメディとしては面白い。
但しラブの方、というよりキャラクターの魅力があまりない。
残念系ヒロインは嫌いじゃないのだが、この作品のメインヒロインのアコは可愛いと思わせる描写を一切されていないので、主人公が彼女に惹かれる理由が分からないというのが痛い。ライトノベルにとって主人公に共感できるか否かは大きなポイントなので。それ以前にメンヘラヒロインがありなのはホラー系だけ気が。
脇役の中ならツンツン隠れオタの瀬川ちゃんはヒロイン張れそうだったが、他もアコ同様痛さが勝っている。前作がキャラの魅力がたっぷりな作品だったので、このキャラメイクは意外かつ残念。
まあ、それより都市伝鬼の続きが読めなさそうな方がショックなんだけどね。