いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「初恋コンテニュー」なかひろ(ガガガ文庫)

初恋コンテニュー (ガガガ文庫)
初恋コンテニュー (ガガガ文庫 な 7-1)

この世にはクソゲーやバグゲーと呼ばれ、歴史から削除されたゲームがある。そんなソフトばかりが発売され続けたことで、誰からも見向きもされず話題にあがっても『ゴミ捨て』などと揶揄されるだけのゲームハードも存在している。主人公・綾野 海の妹・空はそのハードにあまりにも熱中していた。彼女はゲームをこよなく愛し、どんなに理不尽なソフトでも楽しんでプレイしてきたのだ。……自分自身がゲームに取り込まれるまでは――。ゲームに疎い兄が妹を助けるためにゲームの世界で大奮闘! 萌えて燃えられるデスゲーム風ラブコメ物語!


とある兄妹が恋愛シミュレーションゲームに取り込まれてしまう話。このあらすじで恋愛SLG!? デスゲームどこ行った?
まあよくある話だな、と期待しないで読んでいたら思わぬしっぺ返しが。
序盤から攻略予定ヒロインに全く出会わなかったり、ゲームオーバールートまっしぐらだったりと斜め上。しかもそのヒロインが出てきたと思ったら、、、え? これ攻略するの?
妹や他のヒロインには健気だったりツンだったりミステリアスだったりそれぞれ魅力があるというのに、攻略ヒロインにのみ魅力がないという稀有な仕様。しかも最後まで読むとさらに評価を落とすという。このヒロインは斬新すぎる。確かにこれはクソゲーだわw
所々設定に穴があったり、主人公の答えが腑に落ちなかったりするが(最後に選ぶ答えがそれなら、アサヒ攻略で早々にクリアで良かったじゃん。100頁未満で終わっちゃうけどさ)ベタな展開にならないので、インパクトと次は何が出るか分からないワクワク感が楽しめた。
今回は要らない子だったヒロインが立ててったフラグから察するに別ゲーで続くのかな?