借金返済のために女子高生傭兵を続けるユリの前に、台湾から美鳳という狙撃手がやってくる。
同年代だった美鳳とユリは自然と仲良くなっていき、いつしかユリの学校の先輩・宇佐美玲奈も一緒に遊ぶ関係になっていった。
そんなある夜、ユリの携帯に宇佐美から1本の電話が入る。
「ユリ…お願い、助けて。あ、あたし、殺される」
そして銃声と、甲高い子供のような人ならぬ声。はたしてユリは大切な人を守る事ができるのか…? 泥だらけの逃走、迎撃、そして事態は群馬県へ。
現実を生き抜くためにユリが撃つ、今度の敵は――警察だ!
1巻で大手バーガーチェーンに喧嘩を売って読者に笑いと冷や汗をもたらした本シリーズ。2巻のケンカの売り先は○視庁のピー○くん。
……って帯に堂々と警視庁って書いてあった。伏せる意味なかった。しかもP君も帽子と柄以外まんまだこれ。1巻より危険度がアップしてるじゃないか、おいおい(^^;
そんなアウトに限りなく近い敵を相手にするユリの任務は討伐ではなく護衛、いや逃走。女子高生二人が重火器で武装したラリった着ぐるみに追い掛け回されるというホラーよりも背筋が凍るマッドな逃走劇。
その内容は、、、趣味丸出しでしたw
カーアクションから、市街地戦、廃墟戦と何でもありかつ所構わずなガンアクション。学校での唯一の友達・宇佐美先輩が今回の中心人物だったのと、台湾から来た新キャラ美鳳の追加で大増量された百合成分。そして忘れちゃいけない飯描写。そのサンマは反則、いやテロだよ。
そんな思いっきり趣味に走った内容のに人間ドラマはしっかりしてるのがにくい。
仲間たちの人情に温かくなり(ツンデレオッサン最高です!)、犯人とユリの境遇から考えさせられる親子の絆。アサウラ作品は最後は基本ハートフルに終わるので感動があるのだが、その前がぶっ飛んでいるから、なんでこんなので感動してしまったんだという敗北感もついてくるのよねw
色々とヤバいネタは笑えるし(苦笑含む)銃、百合、飯とアサウラ節全開で今回も面白かった。
さて次は……!?
裏の折り返しにラウンド3は夢の国でサバイバルゲームってあるんだがマジか? そういえば冒頭のアイドルとP君制作秘話は牽制球と取れなくもない。今回のケンカ先といい某所とやる気まんまんの姿勢といい、どこまで無謀なんだ先生方&オーバーラップ文庫は。