セクステット 白凪学園演劇部の過剰な日常 (このライトノベルがすごい! 文庫)
地味で弱そうで友達の少ない少年・カキタニは、自分を変えるべく、進学を機に演劇部に入部する。だが、彼が入部した演劇部は、人間関係を有利に支配し、世の中をうまく渡っていくために『演技』を活用しようとする女生徒たちの集まりだった！ 第４回『このライトノベルがすごい！』大賞・大賞受賞作は、演劇部の部室で日々展開される無軌道かつハイテンションなハイパー日常系コメディ。美少女だけど、どこか変わっている５人の先輩たちと一緒に、人生の勝ち組を目指せ！
最近ではめっきり減ってきた部室で駄弁るだけの日常系。
姦しい女性陣に男一人というキャラ構成的と、話の流れは「GJ部」に近い感じ。もちろん１話４ページではないが。
但し、話の内容は完全に女子トーク。この子たち本当に中学生なの？ 中学生にしては話の内容が妙に生々しいのが怖いよｗ そしてこの会話に混ざれる主人公・カキタニくんは只者ではない。この性格でクラスでぼっちとか……ないな。
さて、この手の会話劇コメディでは小ネタを挿んだり話を脱線させたりして笑わせるのが定石だが、この話は脱線の仕方に独特のセンスを感じる。
予期しないタイミングでハイテンションに、かつもの凄くおバカになる。これが不思議とツボにはまる。そこまでの女子トークで若干引き気味なところからのギャップがいいんだろうか。それともキャラクターか。
そのキャラクターは、柔らかい物腰で毒を吐くショタコン・モモ、弄られ役の脳筋女子ツバキ、ツッコミ縦ロール・スズメと個性派揃い。主に前の二人が暴走する。おかげでスズメの印象は薄い。ちなみにあと二人部員がいるが、こちらはゲスト扱いでさらにキャラが濃い。おかげでさらにスズメの印ｓ（ｒｙ
初めのうちはこれが大賞？という気持ちで読んでいたら、気付いたら笑わされていた。面白かった。
そういや、あらすじで言うところの『演技』どこいった？
