いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「強くないままニューゲーム2 Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー」入間人間(電撃文庫)

強くないままニューゲーム (2) Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー (電撃文庫)
強くないままニューゲーム (2) Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー (電撃文庫)

俺と敷島の二人で、どうにか成し遂げた『ゲームクリア』は、次なるステージのスタートでしかなかった。
延々と繰り返される『ゲームオーバー』を経て、つに巨大怪獣を倒した俺と敷島が、ほっと一息ついたのも束の間、「セーブしました」というメッセージと、謎の「スキル獲得」イベントが発生した。そう、ステージ1をクリアしたとしても、この『ゲーム』の世界から抜け出せなかった。つまり、次なる敵がやってくるのだ。
それは、大量の刺客を擁する『ラットマン』と、血の雨を降らせてくる『ねずみおとこ』だった。
『ルート分岐』まで引き起こした非常極まりないこの状況は、残念ながら現実だった。
俺と敷島の、強くないままの『ゲーム』は繰り返される。


スキル機能の追加で少しゲームらしくなった2巻。
藤メインの『ラットマン』編と敷島メインの『ねずみおとこ』編の二編。
1巻では泥臭い藤くんよりも、割り切りすぎで暴力的な敷島さんの思考の方が魅力的に映ったが(可愛い顔して考えがえげつないそのギャップが素敵だった)、ここまで圧倒的かつ非人道的だと流石に引く。
誰が「強くないまま」だって? 最強、いや最凶じゃないか。
それに比べて藤は相変わらずの泥臭さ。
クリアのために払わなければならない犠牲への葛藤も、何とかして女の子(敷島)を守ろうとする姿もヒーローそのもの。やっぱりステレオタイプのヒーロー像の方がライトノベルらしいよね、うん。それにヒロインやってる敷島さんのほうが可愛いし。まあ、話の中身は結構スプラッタだけれども。



クロスオーバーが好きなのは知ってるがエリオとヤシロを出す意味はあった? あまり雰囲気にそぐわないんだけど(^^;