いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「魔法少女育成計画 limited (前)」遠藤浅蜊(このライトノベルがすごい!文庫)

魔法少女育成計画 limited (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)
魔法少女育成計画 limited (前) (このライトノベルがすごい! 文庫)

「あなたたちは魔法の才能を持っているのよ」放課後の理科準備室に現れた妖精は、そう告げると、室内にいた女子中学生たちを魔法少女へと変えてしまった。「魔法少女になって、悪い魔法使いからわたしを助けて!」マンガやアニメのような展開に色めき立つ少女たち。誕生したばかりの7人の魔法少女は、妖精に協力することを約束するが……。話題のマジカルサスペンスバトルの第三幕、前・後編2カ月連続刊行!


おー、相も変わらずゲスいゲスい(当然誉め言葉
結界が張られたとある街で繰り広げられる閉鎖空間バトルロワイヤル。
マスコット妖精・トコとその相棒+トコに騙された急造魔法少女6名、トコを追う魔法少女2名+他部署応援3名、今のところ目的が漠然としか判明していない第三勢力。魔法少女同士の三つ巴の殺し合い。
道中、クラムベリーの残した負の功績が色濃く残っていたり、無印から登場のリップルスノーホワイトのために頑張っていたり、応援の中の一名・7753(ななこさん)の後ろにはrestartのプフレの影がちらついたりと、シリーズ初めから読んでいる人には「おっ」と思うところが多くて思わずニヤリとする。
……そう、まだそういうことを気に掛けている余裕がある。
今回はこれまで以上に戦いが苦手・嫌いな魔法少女が多いので、すでに悲壮感は漂っているが、訳も分からず戦っている急造魔法少女たちと、殺す気はない追う側の魔法少女の戦闘や心理状態はまだまだ序の口……と思ってしまう辺り、大分このシリーズに毒されてるなw スタートで魔法少女になった少女たちを見渡して「この中で誰が生き残れるかな」と真っ先に考えてしまうのがそもそも異常だ。
さて、お遊びはここまでだと言わんばかりに悪夢の第三勢力が参戦したところで次巻に続いてしまったわけだ。この犯罪者集団がどこまで暴れまわってしまうのか、戦々恐々。電波妨害している謎の人物の正体いかんでは第四勢力の介入もあり?