いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「アクセル・ワールド16 ―白雪姫の微睡―」川原礫(電撃文庫)

アクセル・ワールド (16) ―白雪姫の微睡― (電撃文庫)
アクセル・ワールド (16) ―白雪姫の微睡― (電撃文庫)

囚われの必ずニコを救い出すと約束したハルユキは、大天使メタトロンの加護を受け、タクム、チユリ、そしてブラッド・レパードとともに加速研究会の本拠地に突入、幾多の障害を乗り越えて、バイス、アルゴンと対峙した。
ついに激突する両陣営……と思われた瞬間、突如空から降り注いだ謎の赤い光によって、≪災禍の鎧≫マークIIが誕生する。
最凶最悪の力を持つ≪鎧≫によって、絶体絶命の際へと追い詰められるハルユキたち。しかしその時、メタトロンと完全にシンクロしたハルユキは、時間の静止した世界へと導かれる。全てを知覚することが可能なその世界において、メタトロンは語りはじめる。
ブレイン・バーストが作られた理由。
そしてバーストリンカーが存在する意味を――。


メタトロンさんマジヒロイン。
お姉さんキャラというメインヒロインと同じ立ち位置で後発かつ生身なしという不利な条件ながら、精神的にも胸部装甲的にも黒雪姫を大きく上回る包容力、ヒーローのピンチを命懸けで助ける圧倒的なヒロイン力。しかも、最後は感動的な再会まで果たしてしまい、今回に限って言えば他のヒロインに入り込む隙がなかった。
子供しか登場しないこの物語で、破壊力と希少価値の両方を打兼ね備えた強化外装《巨乳》を携えた大天使メタトロンに、今後他のヒロインたちはなすすべはあるのか!? というのは半分冗談だとしても、今後クロウにべったりなメタトロンにヤキモチを妬くロータスってのもありえるわけだ……良いですね。ありですね。
話の方は、よーーーーやく一段落。
そして、、、俺たちのアッシュ・ローラーが帰ってきた! 復活一言目から意味不明。流石ですアッシュさん。そのアッシュ語をまた読めただけで満足です。
ちなみに肝心?のバトルの方は、メタトロンの力を借りたクロウが一人で何とかしてしまったので、あまり印象が……。と言うより、ただ居るだけで濃いアッシュ・ローラー以外は表紙からラストシーンまでメタトロンに全部持ってかれた感があるなあ。
一区切りついたので次は少し明るい話になるようで(あくまで予定)。メインヒロインの巻き返しに期待。