いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「パラダイスレジデンス2 風薫る五月となりましたが」野梨原花南(講談社ラノベ文庫)

パラダイスレジデンス2 風薫る五月となりましたが (講談社ラノベ文庫)
パラダイスレジデンス2 風薫る五月となりましたが (講談社ラノベ文庫)

橘花学園第一寮。山の上にあるそこは、個性的な寮生たちが思い思いの、しかし規律を守った規則正しい学生生活を営む場所―「パラダイスレジデンス」。山の下の第二寮の生徒からは、古い建物を「てっぺんさま」と揶揄されながらも、寿々花や初音たちは楽しく日々をすごしていた。
寮生活にも慣れてきた五月、寮祭の準備が始まる。第一寮第二寮合同で行われるそのイベントでの出し物を決めるべく相談を重ねる寮生たちに、意外な来客が告げられて――
同名人気コミックをオリジナルストーリーで描く、小説版第2巻!


二巻は寮祭(=寿々花たち一寮と新築の二寮が合同で催すの学園祭のようなもの)
祭というのは準備段階が一番楽しいよね!というのと、どこにでも斜に構えて水を差すくだらない人間っているよね。って話。要するにめっちゃ日常。
二寮の一部の人間のせいで時々嫌な空気になるが、そこまでギスギスせず、基本ふんわりした柔かい空気が流れてるのがいい感じ。女子寮の日常を覗いてニマニマできる作品となっている。……いや、変態的な意味じゃなくてね。女の子たちが楽しそうにしているのを見るだけで、なんか和む。
ただ、一巻と同様に原作漫画を知らない人には不親切。
先輩たちのキャラ紹介があまりないので、原作未読だとキャラ把握が大変。苗字で呼んだり名前で呼んだりでするのやめて! 誰が誰だか分からなくなるよ。寮祭の班分け一覧のフルネームがもう少し早く出してくれればよかったのに。
まあ、二年半ぶりに小説2巻が出た現時点でまだ原作1巻が出ていないという事実が最大の問題なんですがね。女神さまっ終わったし、単行本早う!