いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「絶望系」谷川流(新潮文庫nex)

絶望系 (新潮文庫nex)
絶望系 (新潮文庫)

どうにかしてくれ―。夏休み、友人の建御からの電話に、杵築は耳を疑った。曰く「俺の家に、天使と悪魔と死神がいる」と。助けを請われた杵築は、神々を名乗る変人を“追い出す”ため、街で起きている連続猟奇殺人事件を調べるが…。繰り広げられる形而上学的論争。尽きぬ謎。そして、幼馴染の狂気。殺人と悪魔召還は、いったい誰の仕業?
『絶望系 閉じられた世界』改題。


谷川流先生久しぶりの長編は……あれ? 新作じゃないのかよ!
そういや見たことあるタイトルだ。裏のあらすじ読むまで完全に忘れてたけど。発売当時本屋で冒頭だけ立ち読みした記憶がおぼろげにある。
中身は哲学的のようでそうでもない掴み所ない話から、最後だけしっかりと悪い後味。会話メインなこともあり読みにくさは無いが、読み切っても腑に落ちることは無く、怖いとも気持ち悪いとも少し違う何とも言えない嫌な感じが残る。一部で奇書と言われるだけのことはある。
そんなことより、
やっぱり谷川先生はもう長編は無理なのか。谷川流」でググると、グーグル先生の予測検索の一番上が「谷川流 死亡」になってるくらいだからねえ(^^;
これじゃ話の内容よりもハルヒ他諸作品の続刊の方が絶望系だ。