いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「キノの旅 XVIII ―the Beautiful World―」時雨沢恵一(電撃文庫)

キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫)
キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫)

そこには、一人の人間が倒れていた。あまりに汚れた服を着ているので、手足や頭の形がなければ、野生動物にすら見えた。体格は大人。時々、呻くように小さく動くので、まだどうにか生きていることが分かった。「行き倒れか。荷物がないのが不思議だな…」キノが呟いた。「あったら、サクッと奪えたのにね」「人聞きの悪い。ボクは生きている人間から荷物は奪わないよ」「つまり死んでいたら容赦しない!ってことだね、キノ」「ま、まあ…、すでに亡くなっていたら、残り物の有効利用は、させてもらうかもしれないけど」「モノは言い様だね。で、あの人はどうする?助ける?」(「復讐の国」)他全13話収録。

10月はキノの月。2004年10月に出たVIII巻から11年間、一年一冊10月に出ている模様。



頭のいい人には見えないあとがきが見えてしまった……真っ先にカバーを外す頭の悪い人でごめんなさいorz
キノ多め、師匠少なめ。
一押しは「税金の国」。真面目に払っている人が馬鹿を見る現実を皮肉る内容に共感。ただ、オチが実にキノらしいが若干不服。そのまま見放されればよかったのに、チッ。
最も行きたくない国は断トツで「主食の国」。こんな主食だったら、食べるたびに気持ち悪くなって逆に痩せそう。
一番笑ったののはキノの旅の国a、b。エルメス強すぎwww そしてキノのテンションとエルメスのテンションのギャップがwww
と、そんなわけでいつものキノの旅でした。安心して読めるって素晴らしいね。