ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム― (電撃文庫)
身長183cmの女子大生・小比類巻香蓮。長身コンプレックスが災いし“現実世界”では人付き合いが苦手な彼女を変えたのはVRMMO“GGO”だった―。身長150cmにも満たない理想の“チビ”アバターを手にした香蓮は、全身ピンクの戦闘服を身に纏い、プレイヤー“レン”となってGGO世界を駆け回る!そんなレンの前に現れた美人プレイヤー“ピトフーイ”。GGO内ではレアな女性同士、意気投合するのだが―ある日レンは、最強ガンナー決定戦“BoB”のチームバトルロイヤル版“スクワッド・ジャム”への参戦をピトフーイから打診され…。時雨沢恵一&黒星紅白による、もう一つの『ソードアート・オンライン』が登場!
アニメSAOII銃器監修の時雨沢恵一氏によるSAO GGO編のスピンオフ作品……何やってんすか、先生ｗ
出したなー、銃器ｗ 十や二十じゃきかない数が出てきた。あとがきで趣味全開を公言するだけのことはある。
そんな銃大好き時雨沢先生によって書かれた銃撃戦の分かりやすさと緊張感は流石の一言。その中で活躍するのプレイヤーの女性比率が高いのはゲームだからというより、ライトノベルならでは。そして、その女の子たちが大変ｋ……怖い！ あれ？ライトノベルらしくないぞ。
主に主人公・レンの思考が怖い。
小さいアバターに当たったからという理由で初めて、モンスター狩りをしているところまではごく普通だったのに、PKに楽しみを見出したところから違和感が始まり、現実世界に暴力思考が漏れてしまった辺りで「怖い」というイメージしか浮かばなくなった。
レン以外にも大会で対戦することになる女性チームもゲームだからと割り切って楽しんでいる風ではなかったり、レンを大会へ誘ったピトさんは、レンの遥かに上を行く暴力思考だし……。
黒星先生による小さなウサ耳帽子の愛らしい少女（しかも挿絵の半分は涙目）というキャラデザで、終始「わー」とか「キャー」とか言ってるキャラなのに、どうしてこうなった。しかも、GGOの男臭い世界観に合わないと思っていた「ですます調」の地の文が、狂気をはらんだ思考の怖さを増すというね。
GGOというゲームとして描写はとても面白かった。でもキャラクターでは女性に恐怖を感じる話だった。
IということはIIもある予定なんだよね。ピトさんが本格参戦したらサイコホラーにならないか？
