ゲームガルドと呼ばれる異世界に召喚され、『救世主』として迎えられた義弥と杏奈。攻撃力特化のゴスロリ美少女・シェリス、魔法特化の食いしん坊美少女・ティーナ、半人前のネガティブドラゴン少女・ダリルに、獣人族のネコ耳幼女・ネアもパーティに加わり、さらに賑やかになる救世主パーティ。ゲームガルド最大のイベントである学院祭も目前に迫り、学院最強のパーティを決める武闘典礼に出場することになった義弥一同。街の空気が学院祭一色に染まる中、彼らが取った行動は、テレビに出たり、『始祖の言葉』を追い求めたり、世界の秘密に近づいたり……？ さらに、想定外のアクシデントで、義弥と杏奈が急接近!?異世界なのにしっかり日常ラブコメ第5幕!
学院祭編。
ファンタジーで日常ラブコメなこのシリーズだから、学園ラブコメでいうところの文化祭回なのだろうと思っていたら、規模が街ぐるみで結構大きく、メインの行事が武術大会と意外にファンタジーらしいお祭りだった。
前回のラストを受けて主人公たちのパーティのみのクエストを進めつつ、学院祭の準備は武術大会を軸として盛り上げていくという展開の中、今回は久々にメインヒロインのターン。
なんだなんだ、付き合い始めのカップルか？ 初々しくて恥ずかしいじゃないか。
ネコミミ幼女・ネアの無自覚な計らいによって、義弥のことを意識せざる得なくなった杏奈の圧倒的赤面率。５巻にしてここまで来たか。こんなにゆっくりじっくりデレたヒロインは最近では珍しいんじゃなかろうか。
杏奈が意識し過ぎで不調の中始まった武術大会は……！？ こんなところからストーリーが進むのか！ これはビックリ。しかも義弥が主人公らしい主人公してて普通に格好良くて二度ビックリ（おい それにしても、相変わらず委員長は日の目が当たらないなｗ
主人公は男を見せて格好良く、ヒロインは正統派に可愛い。満足度の高い巻だった。物語がかように近付いてきて、フラグがあちこちに乱立しているので、これをどうまとめていくのかが楽しみ。
