いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「甘城ブリリアントパーク6」賀東招二(富士見ファンタジア文庫)

甘城ブリリアントパーク (6) (富士見ファンタジア文庫)
甘城ブリリアントパーク (6) (富士見ファンタジア文庫)

甘ブリに夏がやって来た!パークは、プール開きにパレードの準備にと大忙し!しかし、今年度の動員目標は昨年の実績を遥かに超える「300万人」という無茶な数で、天高くそびえるハードルに西也は頭を悩ませていた……。
そこに突如、空からスーパースター登場。最王手デジマーランドの世界的マスコットである彼は、甘ブリに救いの手を差し伸べると言うがその条件とは――?
さらに、ちょうどその頃、支配人ラティファの様子が何かおかしいとの報告が入る――。
甘ブリに、再び転機が訪れようとしていた。この局面を切り抜けるため、西也が下した大胆な“決断”とはいったい――!?


わー、すごくどこかで読んだことのある○ッキーだ、ハハッ!
こっちは挿絵が無い分まだ大人しい方か。夢の国のイメージはみんなこんなんかいw


今回は久しぶりの西也メインの長編にして、久しぶりの遊園地の存続問題。
そういえばこのシリーズは、西也の苦悩と成長を追う作品だったね。もうすっかり忘れてた。損得と感情の間で揺れ動きつつも、停滞せずに何とかしようと動き続けられる意志の強さと、ここぞの場面での決断力に主人公の姿を見た。
こうやって西也の心情が表に出てくるのも久々だったけど、この感じだとラティファルートなんだろうか。いすずがあんなにデレたのになあ。
ようやく本題が進んだが、西也の魔法の進化も、ラティファの問題の根本的な原因も(この二つはリンクしているじゃないかと思ってはいるが)、入場者数ノルマの解決策も、どれも投げっぱなしで“次回に続く”感が強い。
しかし次はバカな話と予告されている。今度本題が進むのはいつになることやら……。