いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「RELIC II 生命果実探求論」曽我部浩人(講談社ラノベ文庫)

RELIC2 生命果実探求論 (講談社ラノベ文庫)
RELIC2 生命果実探求論 (講談社ラノベ文庫)

仙人、魔女、錬金術師、妖怪、魔物、忍者、陰陽師……かつて隆盛を誇るも現在絶滅寸前の彼ら《遺存種》――山峰大央は天狗の未裔。許嫁にして最後の魔女・柳口円と、《遺存種》だけの集まり故か世にも珍しき品々が取引される競売会に出向いた。そこで出会った少女・美緑と保護者を自認する仙人・我王院界膳。《最後の大仙》と呼ばれる界膳の依頼で美緑を預かることになった二人だが、それ以来智天使の襲撃を受けたり、味方のはずの界膳まで大央を挑発し始めた――困惑のなか調査を進めるうち、美緑と《生命の実》と呼ばれるものとのつながりに気づく大央たちだが……!? 世界の背後で蠢く謎と不思議を追い求めて、博物論的オリエンタルファンタジー第2巻登場!


1巻の出会ったばかりで新婚夫婦みたいなイチャラブを始めた時も展開の早さを感じたものだが、二巻でもう“親バカ”を見せつけられるとは。最近の若者は進んでるなあ← すでに縁側で日向ぼっこという若者らしからぬことしてるし、もう二三巻続けば老夫婦の落ち着きを見せてくれそうな勢いだw 
とまあ、新婚ラブコメから親子ラブコメに進化したわけだけど、当然二人の子供ではなく子供役は紆余曲折あって預かることになった幼女・美緑。愛想なし愛嬌たっぷりという紹介がぴったりのキャラクターで、嫁と義姉による溺愛ぶりには思わず苦笑。大央のちょっとぶっきら棒だけど良いパパぶりも堂に入っている。相変わらずラノベ主人公らしいところがまるでない主人公だ。それがいい。
それに加えて嫁とのイチャラブや義姉のダメ人間っぷりも健在で、ラブコメ要素は実に面白い。
しかし、他の要素はかなり微妙。RELIC関係の説明はどうにも要領を得ないので話に乗り切れないわ、バトルパートはしょっぱいわ。バトルは途中までは悪くなかったんだけどなあ。ラスボス級の敵相手に善戦するも劣勢。さあ、これからどうする?となったところで、「必殺技ボタンを押すので逆転します」ポチっとな、で決着したんだけど。なんだこれ(^^;
まあ、イチャラブ目的で買ってるから、ラブコメが読めればそれでいいんだけどね。