いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン III ―セカンド・スクワッド・ジャム 〈下〉―」時雨沢恵一(電撃文庫)

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (3) ―セカンド・スクワッド・ジャム (下)― (電撃文庫)
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (3) ―セカンド・スクワッド・ジャム (下)― (電撃文庫)

“リアル世界のピトフーイの死”をかけて戦う第二回SJ。最悪の事態を回避できる唯一の方法は、レンの手によってピトフーイを殺すことだった……。
参加を決意したレンは《ALO(アルヴヘイム・オンライン)》からコンバートした地元の親友・美優とタッグを組み、次々と強敵をなぎ倒していく。
一刻も早くピトフーイのもとに辿り着こうと焦るレンたちをよそに、鬼のような強さと狂気をみせるピトフーイは「死」を愉しむかのように参加チームを壊滅させていき――。
果たしてレンはピトフーイを救うことが出来るのか? 79,408発の弾丸が乱れ飛ぶ緊迫&白熱のクライマックス!!

あつかった……本が(500頁超)
じゃなくて、熱かった! 女同士の戦いが。
レンvsピトフーイ。行き付く先は分かっていても、そこに至る過程が丁寧だからこの厚さでも納得。笑いあり悲哀あり感動ありの他チームの死に様は面白く、徐々にレンとピトフーイに詩の気配が近づいていくことで、対決への気分を盛り上げてくれる。銃器の説明は十分すぎてかなりダブついていたけれど(苦笑)
中でも印象的なのが、2巻で最もやる気のない参加者だったシャーリー。味方を殺され“キレる”姿は、先の戦いの狂気を予感させる。
そして迎えた二人の対決は想像通り、いや想像以上の熱量だった。
元々イカレているピトさんに対して、レンまでも直接対決直前にプッツンしてしまったことで、狂気vs狂気が実現。
勝つためなら何でもする、何でも出来てしまう二人のバトルはえげつない攻撃の応酬で、手に汗以外に嫌な汗が出そうな激戦。客観的に見ると結構な泥仕合だったが、そこに勝ちへの執念とも違う異質な何かが生まれていた。熱かった。怖かった。面白かった。
オチであるピトさんの正体は予想通りというか、、、口絵がネタバレだわ。あれ見るまで彼女の存在忘れてたし。
続きも出せるような作りにしてあるが、続きあるのか?


しかしアレだね、
これだけ女の子ばかりでてくるのに、女性キャラクターとして魅力的なのは一人だけなのはかなり異色だ。ゲームをゲームとして最大限に楽しみ、リアルでも親友の香蓮を助けながら自分も楽しんじゃうフカ次郎こと美優のキャラに惚れた。あとの子たちはみんな怖いw
あ、一応シノンも出てたか。相変わらず女の子には甘かったw