いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「コップクラフト5 DRAGNET MIRAGE RELOADED」賀東招二(ガガガ文庫)

コップクラフト (5) (ガガガ文庫)
コップクラフト 5 (ガガガ文庫 か 7-5)

異世界“レト・セマーニ”と地球の玄関口である都市・サンテレサ市。この街の警察で、特別風紀班のメンバーとして所属するマトバの元に、ある男が怪死したという知らせが届く。その男はかつてマトバと共にセマーニ世界に平和維持軍として従軍していた過去を持つ人物だった。その後、彼と同じような殺され方をした死体が次々と発見され、その奇妙な殺され方から同一人物の犯行ではないかとの見方が強まる。はたして犯人の目的とは何なのか? 最強コンビが贈る痛快無比のポリスアクションシリーズ第5弾が登場!

すげえ、4巻からたった一年と三ヶ月で出たよ。まあ、二度延期されてるんですけどねw



海外刑事ドラマ風ライトノベル、安定安心のクオリティ。面白い。安定すぎてあんまり書くことがない
今回はケイの過去が関係する話でシリアス寄り。奇数巻がシリアス、偶数刊がコミカルになってる?
相棒のティラナですらちょっと影が薄くなるくらい、がっつりケイがメインの話だったのでハードボイルド色が濃い。ラノベでこのオープニングが“あり”なのが流石ガガガ文庫だ。
それと襲撃してくる狼が神出鬼没で、いつどこで襲われるか分からない緊張感、ホラー作品に似た恐怖感が味わえるのが今回の特長。これまでどんな化け物が出て来ても冷静だったケイが、結構マジでビビってるのが印象的。
あとは軽快な会話とスムーズなストーリー展開、派手なアクションといつも通りで面白い。ケイの過去が掘り下げられるのかと思ったらそうでもなかったり、他のキャラはいつも以上の活躍はなかったりと、キャラクター面は薄いのがちょっと残念な点か。
珍しく話のスケールを広げようとしている上に初めて次に続く終わり方で次が楽しみ。いつ出るかは知らんけどw