いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「GJ部ういーくりー」新木伸(ガガガ文庫)

GJ部ういーくりー (ガガガ文庫)
GJ部ういーくりー (ガガガ文庫)

いつもの放課後、いつもの部室。ここは、木造旧校舎の一室にある謎の部活「GJ部」。個性的な女の子たちが集まる謎部に入部してしまった主人公で平和的敗北主義者の四ノ宮京夜は、彼女たちとのゆるふわな時間を過ごす。今まで語られることのなかったGJ部の新たなる部活動の記録がここに……って、あれ? あんまり変わってない? 読売中高生新聞に連載された4コマ小説にあるや描き下ろしのコミックも掲載したちょーお得版が登場! またまたちょっとだけ帰ってきた真央たちGJ部部員たちと一緒に走りだそう!!


安心感あるなあ。
中等部やGEにももちろん良いところはあるけれど、やっぱり元祖が一番だ。
キャラクターの座りの良さが段違い。各話題に対するそれぞれの反応や台詞は大体分かっているのに、ちゃんとそれが出て来くると嬉しい。美味しいのは分かり切っているし、飽きるくらい食べているけど止められないスナック菓子の感覚。
あと個人的には「紫音さんをまた読める喜び」これに尽きる。
溢れ出る知性を補って余りあるダメな子ポイント……うん、何言ってるか分からないけど、事実だから仕方がないw 「火おこし」から「壁ドン」の流れはキョロが羨ましすぎて軽く殺意が湧くね。
ゆったりまったりのいつもの面白さを感じると同時に、慣れ親しんだメンバー(森さん含む)に久しぶりに会えて嬉しくなる一冊だった。