いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「安達としまむら5」入間人間(電撃文庫)

安達としまむら (5) (電撃文庫)
安達としまむら (5) (電撃文庫)

夏休みはしまむらと会えなくなる……お祭りに行ったり、プールで泳いだり、一緒にアイス食べたり、やりたいことがいっぱいありすぎて…そうだ、やりたいことリストだ!
かきかきかきかき……。


夏休みはいいものだ。なにがいいって朝、無理して起きなくていい。でも、やることがなくて、時間が過ぎるのが遅い。安達は何をしてるんだろ。バイトかな。っと、電話だ。花火大会? 別にいいけど――。


安達としまむらの夏休み。去年とは少し違う、高校二年の夏休みが始まる。


ヒエェェ……
ドキドキが続きっぱなしで安達がどうにかなってしまうんじゃないかという心配は前々からあったけど、そういう方向に爆発してしまったか。それはもう最悪の方向に。
魔性の女(対女性限定)しまむらの毒牙?にかかったもう一人の女子・樽見の積極的な行動が、安達の爆弾に引火。いわゆるメンヘラな言葉の連なり(4ページ半)でこれまで積み上げてきたものをすべて破壊した。直後のしまむらの反応は納得だったけれど、その後ケロッと元に戻ったしまむらの態度にも薄ら寒いものを感じて、二度背筋が凍った。
これはもうこれまでのようなニヤニヤ+生温かい気持ちで読めないよ。入間作品だもんなあと納得すると同時に、他の作品のノリをこの作品に持ち込まなくてもと思ってしまう。
次回、夏休み後編。突き抜けることを決意してしまった安達とどこまでのドライなしまむらに明日はあるのか?