いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「のうりん12」白鳥士郎(GA文庫)

のうりん 12 (GA文庫)
のうりん 12 (GA文庫)

林檎です。この巻は、今までわたしたちが色んな場所で活躍してきた記録をまとめた短編集です。でも単に再収録しただけじゃありません。
ベッキー先生が作った理不尽なボードゲームに巻き込まれる『現実ゲーム』はドラマCD版から大幅に加筆修整されてるし、みんなでサッカーを頑張る『農林サッカー』もネット公開版からサッカーネタが大幅にアップデートされています。それに、アニメパッケージ特典の短編も完全収録したほか、流行の食べ物ラノベに挑戦した書き下ろし短編「農業めし」も収録しています。古いようで新しい、それが農業です。
もぎたての瑞々しい短編を、どうぞ召し上がれ!


お馬鹿な話はとことん羽目を外して時々いい話を挿む。短編集でもいつもの「のうりん」。
でも、このタイミングで今の本編と関係ない短編集って生殺しにも程がある。
こういうのは完結してから書き下ろし後日談付きでやってくれ。どシリアスな本編が中途のままお馬鹿全開の話は楽しみ切れないよ。



以下各話毎





補習1 農林サッカー
内容:食中毒を起こして試合が出来ないサッカー部の助っ人に?
Jリーグ(それもメインはJ2)に興味がある人しか笑えないボケとツッコミが延々と続くお寒い内容。結局サッカーしないし。
が、
そのボケに使われた全45個のネタを全て説明する注釈が面白い。井林章選手(ヴェルディ)のキャラ濃すぎぃ! 最もネタ数が多かったFC岐阜よりも圧倒的なインパクトを残していった。





補習2 現実ゲーム
内容:ベッキー版人生ゲーム
耕作たちは意外と楽しんでいたけど、リアルでやったらお通夜にしかならないだろう。ベッキー恐るべし。





補習3 のうりんフロムアニメイション
内容:アニメDVD特典短編の再録 全6話
再録は円盤買ってない身としてはありがたくはあるのだけど、これは高い金出して円盤を買った人達のもののような気がする。
耕作より農の方がよっぽど変態だった「お掃除タイム」がインパクトNo.1。お気に入りは「四天農会議」。金上は可愛いなあ。





補習4 農業めし
内容:極道めしのうりん版。要するに一番旨そうな話をした者が勝者の争い。
えー、耕作審判員の評価辛すぎません?
作中では評価が低かったけども、どれも美味しそうだった。一番食べたいのはバイオ鈴木の栗せんべい。
育ちざかりの高校生たちだから肉じゃないとダメなのかね。