いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「響け!ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏」武田綾乃(宝島社文庫)

【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 (宝島社文庫)
【TVアニメ化】響け! ユーフォニアム 2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏 (宝島社文庫)

新しく赴任した滝昇の指導のもと、めきめきと力をつけ関西大会への出場を決めた北宇治高校吹奏楽部。全国大会を目指し、日々練習に励む部員のもとへ突然、部を辞めた希美が復帰したいとやってくる。しかし副部長のあすかは頑なにその申し出を拒む。昨年、大量の部員が辞めた際にいったい何があったのか……。“吹部”ならではの悩みと喜びをリアリティたっぷりに描く傑作吹部小説シリーズ第2弾。


いざ関西大会へ。その裏で二年生(当時一年生)の集団退部の真相が明らかになるシリーズ第2弾。
久美子が積極的に他人に関わっている!? 1巻とアニメでは、他人に興味なさそうなのに他人の機微には敏感な子(嫌な感じには特に反応する)ってキャラ付けだったのに。
それでも人の機微に敏感なのは変わらないので、部内の人間関係に巻き込まれ、久美子が色々なことに悩むのが話の中心。但し、関西大会出場で自信が付いたのか、部内の空気が引き締まったからか、久美子のネガティブ思考が鳴りを潜め一巻にあった少し暗いイメージも払拭されているので、関西大会に向けての猛練習と相まって一気に青春小説らしくなった。
圧巻は関西大会演奏本番。
久美子の思考をトレースしながらの演奏風景は一巻と同じなのに、今回は久美子自身も朝六時に麗奈と学校に行って朝練してたり、熱の篭った練習風景を見せられているので、本番の緊張感は一巻の数倍。
二期はここがアニメ化されるのかな。こりゃあかん、最後泣くわ。