いつも月夜に本と酒

ライトノベルの感想を中心に興味のあることを日々つらつらと書き連ねるブログです。



「造られしイノチとキレイなセカイ3」緋月薙(HJ文庫)

造られしイノチとキレイなセカイ3 (HJ文庫)
造られしイノチとキレイなセカイ3 (HJ文庫)

日蝕によって一時的に魔物が増えてしまう“厄災の日"を乗り切ったカリアス一家。
その際に発覚したリーゼの謎の力や、アリアの記憶に残る旧文明の真相に迫るため、一同は遺跡を探索することに。
だが、精霊術や闇聖術を使う子供たちに加え、国有数の力を持つ保護者のおかげでダンジョン探索が気付いたらピクニックに!? そして、探索をきっかけに、最後の一歩が縮まりきらなかった“おとうさん"と“おかあさん"の関係にもついに進展が……?

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
緋月先生の作品にしては甘さが足りないと言い続けてきたこのシリーズに、ついに待ちに待った瞬間が。
しかも、寝ぼけ同衾の予行演習からの本番という隙を生じぬ二段構え。素晴らしい。
但し、挿絵にはもの申したい。
文章で二人の距離が情緒たっぷりに縮まって、完璧なタイミングで次のページにバトンタッチして、、、この挿絵はないわー。マジないわー。そこは誰がどう考えてもちゅーだろが! 折角ライトノベルの醍醐味、絵と文章のコラボを100%発揮できる絶好のチャンスを台無しにしやがって。絵師がひよったのか編集の発注ミスかは知らないけれど、結果としてここだけは絶対に間違い。ふざけんなという気持ちでいっぱい。
何はともあれ、フィアナさんおめでとう。これでタガが外れて、子供たちがドン引きするくらいイチャイチャしていただきたい。
で、今回の本題なんだっけ? ……あ、そうそう
前の巻でただ者じゃないと分かったリーゼの秘密が次々と明らかになりつつ、またまた家族が増えましたな3巻。
リーゼの方は出生の秘密こそ分からなかったものの、能力はイリス並みという事で、これはますますエリル君の立場が可哀想なことに。一般人一人だけって(^^; いくら彼女が気にしなくても男のプライドってものがあるからなあ……ガンバレ男の子!
新家族は、元々児童書というかカリアスとフィアナの子育て日記みたいな作品だから、今更一人二人一匹二匹増えても代わり映えしない。それよか子供たちまでおとうさんおかあさんをくっ付けるために動いているのが微笑ましいやら苦笑いやら。
とにかく今回は十分な甘味で大満足です。